


家探しで、まず最初に何をするかというと、展示場のモデルハウス見学ですよね。 とりあえず、ハウスメーカーの建てた家を見ると、広々した玄関、最新の電化製品フル装備、ゆったりくつろげるリビング…映画のワンシーンのような家に、ついついうっとりしてしまいます。 実はここが、家探しの落とし穴なのです。モデルハウスは、文字通り各ハウスメーカーの力を結集した家。
一般の住宅に置き換えて考えてみると、まったく予算が足りない、完成見学会を見に行っても、最初に見たモデルルームのインパクトが強すぎて「こんな家じゃ物足りない」ということになりがちです。 そんなことを繰り返しているうちに、家づくりを断念してしまうケースが多いようです。

家探しでは、住宅情報誌や各メーカーから資料を取り寄せ、比較検討するという方が多いですよね。
そこで陥りやすいのが、情報に惑わされてしまうことです。デザインや工法、設備などに目を奪われてしまいがちですが、「デザインはこのメーカー」「工法はやっぱりこれで」…となると、最終的には部分的なところの寄せ集めになってしまい、全体的なバランスや、本来自分たちが建てたかった家とかけ離れてしまうということがあります。
価格ではありません

よくあるのが、家づくりの総予算を考えるときに、住宅に○○○円、土地に○○○円と、上物と土地の予算立てだけで、家が建つと思っているケースです。
家を建てるには、水道や下水道の引き込み料、地盤が家を建てる強度があるのかを調べるにも費用が必要です。強度がなければその改良費、住宅ローンの諸経費、登記書類の作成料などがその例です。そこに数百万かかるとなると、結局上物を安くあげるしかないということになってしまい、こんなはずじゃなかったということになりかねません。